派遣切りの過熱報道について

前から書こうかどうしようか迷ってたけど、今日もこんな記事があったので書いてみる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000059-yom-soci

労組の「契約打ち切り撤回」要請、三菱ふそうが拒否
12月20日20時46分配信 読売新聞

 三菱ふそうトラック・バス川崎市)が年内に派遣労働者ら計500人の削減方針を示している問題で、同社の派遣労働者2人が加入する労働組合首都圏青年ユニオン」は20日、同社から契約打ち切り撤回には応じられないとする回答書を受け取ったことを明らかにした。

 回答は18日付。

 同社は回答書で、2人とは雇用関係にないことを要求拒否の理由としているという。

 2人が年内での契約打ち切りと寮からの立ち退きを求められたため、同労組は今月17日、契約打ち切り撤回や寮での生活継続などを同社に申し入れていた。

 同労組は「雇用も住居も失おうとしている派遣労働者に何らの配慮もない」と批判している。

まず、派遣切りの報道を見ていても、期間満了で雇い止めしたのか、派遣契約を途中で解除したのか、解除したならばきちんと解雇予告手当を出したのか、それが派遣労働者に賃金として派遣会社から支払われているのか、その辺が全然報道されてないので違法性があるのかないのかわからない。
被害者面している派遣労働者の言い分を見ると、なにかしらの違法性があったような印象を受ける。

違法性があったとすればそれは別問題なのでそれはそういう風に対応すべき。例えば訴訟したいけど金がないとかちゃんと言うべきだ。


違法性がない前提で言うと、派遣労働者が派遣先に団体交渉するなんて筋違いだ。派遣元である派遣会社に団体交渉するのは認められている権利であるので精いっぱいやればいい。非正規社員じゃなく正社員が会社都合で解雇になったところで、仕事がなければ団体交渉もくそもないんだけどな。

もともと派遣先企業は景気が悪くなったときにいつでも切れるように、派遣会社に3割も割高な費用を払って派遣を使ってたのに、契約解除するなっていうのは完全におかしい。直接雇うより割高だった分の金を返してから言うべきだ。


NHKも視点がおかしくて、派遣社員に広がるうつの問題を取り上げていて、正社員だったらうつ病で1年くらい休職できるとか。どこのエリート社員ばかりいる大企業と比べてんですか?って感じ。そもそも派遣なんだからいつでも休職したいときにすればいいじゃない。生活費が問題だったらNHKは知らないけど、普通の中小企業は休職者に給料払わないよ?それどころか社会保険の会社負担分もあとから請求するよ?


上記のニュース、企業側の言っていることは100%正しくて、雇用関係にないから配慮はしない、いやむしろ、企業=社員と株主の利益の方が優先なのは絶対的にあっている。正社員のボーナスや株の配当を減らしてまで社員ではないごくつぶしに払う金はない。会社の利潤の追求は商法に書かれてる株式会社の最優先事項だ。


もともと解除してもいい契約になっているのに、食いっぱぐれるからという理由で仕事がないのがわかってるのに雇用の継続を求めることを正しいことにように曲げて報道をするマスコミが雇えばいい。ついでに俺にも賃金を払ってくれ。仕事がなくてもいいから俺にも払ってくれ。